敏満寺城

別名-  付近住所 滋賀県犬上郡多賀町敏満寺 現在 多賀SA
2007/9/15 案内板アリ


 名神高速道路の多賀サービスエリアがあるこの一帯は、「敏満寺」と呼ばれる寺院の跡です。敏満寺の名称は、古くは平安時代(天治2年・1125年)の古文書に記され、鎌倉時代・室町時代には大規模な伽藍を持つ有力寺院であったことが古文献から知られています。しかし、戦国時代には浅井長政や織田信長に相次いで攻撃を受けて焼き払われ、衰退していきました。
 これまでに数回の発掘調査が実施されてきましたが、平成9〜12年度には下り線サービスエリア改良工事に伴う発掘調査を行いました。その結果、溝で区画された中に掘立柱建物、地下式倉庫などを配置した戦国時代の遺構などが検出され、大寺院であった敏満寺を中心に、門前町的な空間がつくられていたことが判明しました。